2009年03月19日
トレーディングシステムの選び方(6)
「トレーディングシステムの選び方」の6回目です。
前回の続きですが、いよいよトレーディングシステムの中身の評価になります。
ダレカガヨンデクレテルノカナー
で、トレーディングシステムの評価で一番重要なことは...
自分が納得できるトレーディングシステムかどうか
ということです。
こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、コレ事実です。
購入した(製作した)後で、責任を取るのは自分ですからね。システムの販売業者が「損失が出たら購入代金を返金します」なんてことを言っても、損失額に比べればスズメの涙程度のものでしょうし。
おっと、また、脱線に...。
ダッセンナノニモジノイロヲカエルカンリニンノカンセイガシンジラレナイナー
評価するのは、前回からおなじみのこちらのシステムです。(クリックして拡大してくださいね。)
あと、復習を兼ねて、主な項目の日本語訳を付けておきます。
※クリックすると大きくなります。
まず見ていただきたいのが、以下の2点です。
(1)いくらまで資金(口座資金)がどの程度増えたか
(2)資金がどのように増えていったのか
(1)は、運用者(利用者)にとっては、一番気になるところです。これはご自分で「満足できるかどうか」が基準になります。
一定期間内でいくら儲けたいかなんて、自分で決めるしかありませんからね。
画像を見てください。「Strategy Tester Report」(投資戦略レポート)ですね。
Strategy Tester Reportには、下記の数字があります。
Total net profit:5421.83
Gross profit:8968.94
Gross loss:-3547.12
※単位は米ドルです。初期口座資金は1万ドル、ロット数は0.1ロット(1万通貨)
この期間(約10年)でのトレード数(Total trades)は、67回であるとReportからわかります。
1年で、6、7回のトレードということになります。1、2ヶ月で1回という売買回数はかなり少ないトレーディングシステムということがわまります。
これを選ぶかどうかは、運用者(利用者)の好みかと思います。じっくりとトレードしたい人向きであることは確かで、スキャルピングやデイトレードを好む投資家には不向きのシステムです。
ちなみに管理人の場合には、この例のようなトレンドフォロータイプのシステムの複数運用を基本として、いくつかの逆張りEAを運用させています。また、1つだけですが市販のスキャルピング系のEAを使っています。
スキャルピングというのは、数pipsのごく小さな利益を取りにいく戦略のことです。これを何回も繰り返すわけです。
トレンドフォロータイプのトレーディングシステムを複数運用させていますから、トレード回数が少ないということもありません。週単位でみても複数のトレードが成立しますし、足の期間(タイムフレーム)が日足の場合には、長期間ポジションを持ち続けることもあります。
こういった、お任せができるるというのも、「自動売買」の利点でもあります。
そうそう、余談ですが(マタカ?)、特定の通過ペアにはこだわりません。むしろ、傾向の異なる通貨ペアを売買の対象にすることで、リスクの軽減化も図れると考えています。
ここまでが損益に関する考察です。
アリャー,マタ,ナガクナッタナー
次は、(2)の「資金がどのように増えていったのか」を見ていきましょう。
(2)はとても重要です。グラフの形状そのものがトレーディングシステムの傾向を表します。トレーディングシステムの評価を行う上で最も重要なのがこの「損益グラフ」になります。
グラフを見る際、以下を意識することをおすすめします。
(ア)大きなドローダウンがないか?
(イ)損益が激しく波打っていないか?
では、ここでも添付した図(「Strategy Tester Report」)を見ていきましょう。
グラフの形状はどうでしょうか?
グラフを見ると、最初の3分の1くらいは苦戦していますが、それ以降の期間では順調に資金が増えているように思えます。
まあまあのシステムと言えるのではないでしょうか?
ちなみに(マタ?)、このシステムはもう少し良い成績なのですが、ちょっと悪く見せるためパラメータ設定を「改悪」しています。ホントカナー
トレーディングシステムの開発者は、当然、この利益が上がらない期間に着目します。どのような理由で利益が上がらないのか?ということを考えるわけです。
ただ、システムを購入する場合には、バックテスト結果の詳細情報が得られない場合がありますので、可能であれば開発者や販売者に質問するのがよろしいかと思います。あくまでも、可能であれば...ということですけど。
だって、やっぱり気になりますよね。
トレーディングシステムというのは、どんな相場でも機能して欲しいと思いますし、開発する側にとってもそうさせたいと思うわけですが、全ての相場で機能するようなシステムというのはなかなかあるものではありません。
それでも、得意とする相場とそうではない相場について等の説明は欲しいところです。開発者が一番よく知っているはずですからね。
話を元に戻します。
グラフの形状からわかることは、
利益が上がらない期間が存在する一方、大きく利益を伸ばすこともある
というところでしょうか。
種明かしをしてしまえば、これはトレンドフォロータイプでトレイリングストップを採用したシステムです。グラフをよく見ると、大きな利益を上げている期間(トレード)があるのがお判りになると思います。
グラフを見る上でのポイント(イ)「損益が激しく波打っていないか?」ですが、こちらについては問題がないように管理人は考えます。
大きく勝って、小さく負けるを繰り返していますが、これはトレンドフォロータイプの特性そのものです。これは、好みになりますけどね。
ナニコレ?ナガイ!
長くなりすぎたので、次に続きます...。
そうそう、右肩上がりだから優秀なシステムというわけでもありません。
このあたりのことも、今後、お話していくつもりです。
ほぼ?毎日更新中
短期投資技術研究所 http://traderlab.blog8.fc2.com/
↑お仲間ブログです。
前回の続きですが、いよいよトレーディングシステムの中身の評価になります。
ダレカガヨンデクレテルノカナー
で、トレーディングシステムの評価で一番重要なことは...
自分が納得できるトレーディングシステムかどうか
ということです。
こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、コレ事実です。
購入した(製作した)後で、責任を取るのは自分ですからね。システムの販売業者が「損失が出たら購入代金を返金します」なんてことを言っても、損失額に比べればスズメの涙程度のものでしょうし。
おっと、また、脱線に...。
ダッセンナノニモジノイロヲカエルカンリニンノカンセイガシンジラレナイナー
評価するのは、前回からおなじみのこちらのシステムです。(クリックして拡大してくださいね。)
あと、復習を兼ねて、主な項目の日本語訳を付けておきます。
※クリックすると大きくなります。
用語 | 用語/説明 |
Initial deposit | 口座初期資金 |
Total trade | 総トレード数 |
Total net profit | 総損益額 (総利益額-総損失額) |
Gross profit | 総利益額 |
Gross loss | 総損失額 |
P/F(Profit Factor) | プロフィットファクター (総利益額÷総損失額) |
Expected payoff | トレードあたりの平均利益額 |
Absolute drowdown | 絶対ドローダウン (損失額÷初期資金) |
Maximal drawdown | 最大ドローダウン |
Short Positions (won %) | 売りポジション数(勝率) |
Long Positions (won %) | 買いポジション数(勝率) |
まず見ていただきたいのが、以下の2点です。
(1)いくらまで資金(口座資金)がどの程度増えたか
(2)資金がどのように増えていったのか
(1)は、運用者(利用者)にとっては、一番気になるところです。これはご自分で「満足できるかどうか」が基準になります。
一定期間内でいくら儲けたいかなんて、自分で決めるしかありませんからね。
画像を見てください。「Strategy Tester Report」(投資戦略レポート)ですね。
Strategy Tester Reportには、下記の数字があります。
Total net profit:5421.83
Gross profit:8968.94
Gross loss:-3547.12
※単位は米ドルです。初期口座資金は1万ドル、ロット数は0.1ロット(1万通貨)
この期間(約10年)でのトレード数(Total trades)は、67回であるとReportからわかります。
1年で、6、7回のトレードということになります。1、2ヶ月で1回という売買回数はかなり少ないトレーディングシステムということがわまります。
これを選ぶかどうかは、運用者(利用者)の好みかと思います。じっくりとトレードしたい人向きであることは確かで、スキャルピングやデイトレードを好む投資家には不向きのシステムです。
ちなみに管理人の場合には、この例のようなトレンドフォロータイプのシステムの複数運用を基本として、いくつかの逆張りEAを運用させています。また、1つだけですが市販のスキャルピング系のEAを使っています。
スキャルピングというのは、数pipsのごく小さな利益を取りにいく戦略のことです。これを何回も繰り返すわけです。
トレンドフォロータイプのトレーディングシステムを複数運用させていますから、トレード回数が少ないということもありません。週単位でみても複数のトレードが成立しますし、足の期間(タイムフレーム)が日足の場合には、長期間ポジションを持ち続けることもあります。
こういった、お任せができるるというのも、「自動売買」の利点でもあります。
そうそう、余談ですが(マタカ?)、特定の通過ペアにはこだわりません。むしろ、傾向の異なる通貨ペアを売買の対象にすることで、リスクの軽減化も図れると考えています。
ここまでが損益に関する考察です。
アリャー,マタ,ナガクナッタナー
次は、(2)の「資金がどのように増えていったのか」を見ていきましょう。
(2)はとても重要です。グラフの形状そのものがトレーディングシステムの傾向を表します。トレーディングシステムの評価を行う上で最も重要なのがこの「損益グラフ」になります。
グラフを見る際、以下を意識することをおすすめします。
(ア)大きなドローダウンがないか?
(イ)損益が激しく波打っていないか?
では、ここでも添付した図(「Strategy Tester Report」)を見ていきましょう。
グラフの形状はどうでしょうか?
グラフを見ると、最初の3分の1くらいは苦戦していますが、それ以降の期間では順調に資金が増えているように思えます。
まあまあのシステムと言えるのではないでしょうか?
ちなみに(マタ?)、このシステムはもう少し良い成績なのですが、ちょっと悪く見せるためパラメータ設定を「改悪」しています。ホントカナー
トレーディングシステムの開発者は、当然、この利益が上がらない期間に着目します。どのような理由で利益が上がらないのか?ということを考えるわけです。
ただ、システムを購入する場合には、バックテスト結果の詳細情報が得られない場合がありますので、可能であれば開発者や販売者に質問するのがよろしいかと思います。あくまでも、可能であれば...ということですけど。
だって、やっぱり気になりますよね。
トレーディングシステムというのは、どんな相場でも機能して欲しいと思いますし、開発する側にとってもそうさせたいと思うわけですが、全ての相場で機能するようなシステムというのはなかなかあるものではありません。
それでも、得意とする相場とそうではない相場について等の説明は欲しいところです。開発者が一番よく知っているはずですからね。
話を元に戻します。
グラフの形状からわかることは、
利益が上がらない期間が存在する一方、大きく利益を伸ばすこともある
というところでしょうか。
種明かしをしてしまえば、これはトレンドフォロータイプでトレイリングストップを採用したシステムです。グラフをよく見ると、大きな利益を上げている期間(トレード)があるのがお判りになると思います。
グラフを見る上でのポイント(イ)「損益が激しく波打っていないか?」ですが、こちらについては問題がないように管理人は考えます。
大きく勝って、小さく負けるを繰り返していますが、これはトレンドフォロータイプの特性そのものです。これは、好みになりますけどね。
ナニコレ?ナガイ!
長くなりすぎたので、次に続きます...。
そうそう、右肩上がりだから優秀なシステムというわけでもありません。
このあたりのことも、今後、お話していくつもりです。
ほぼ?毎日更新中
短期投資技術研究所 http://traderlab.blog8.fc2.com/
↑お仲間ブログです。
Posted by 短期投資技術研究所管理人 at 10:20│Comments(0)
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