トレーディングシステムの選び方(5)

短期投資技術研究所管理人

2009年03月18日 12:18

ダラダラと「トレーディングシステムの選び方」の5回目です。

今回からは、前回紹介したバックテスト結果について、少し詳しく見ていきたいと思います。
初めて見た人には、暗号文か何かのように感じるかもしれませんが、それほど難しいものではありませんので、しばしお付き合いください。


↑クリックすると拡大します。(黒塗りはご勘弁)

「Strategy Tester」というのは、メタトレーダーで行うバックテスト等の機能をいいます。「投資のための戦略テスト」と言えばよいでしょうか。この結果をReportとして出力したのが、上記の画像です。

このレポートの上から、2行目までは特に説明は要らないと思います。この場合は「通貨ペア」はドル円(USDJPY)、「期間」は1999.01.26 16:00 - 2009.03.05 23:59を対象にバックテストを行ったということです。4時間足というのは、解析(バックテスト)に利用したタイムフレーム(足の長さ)を示しています。
※タイムフレームとは、例えば、日足や1時間足、15分足等、ロウソク足を作る時間のことです。例えば、日足ではローソク足1本は1日分の値動きを示していますよね。そんな感じのものです。

次に、「モデル」というものがあります。
メタトレーダーでは、次の3種類のモデルがあります。

メタトレーダーで利用できるモデル
(1)Every Tick
(2)Control Points
(3)Open Price Only


上記の3つのモデルがあり、その都度、使い分ける必要があります。
なお、これらの使い分けについては、後日、記事にするつもりですが、バックテストさせるトレーディングシステムによっては、モデルにより大きく結果が違ってくる場合がありますので、注意が必要です。

今回は、(3)の「Open Price Only」を利用しました。


次に「パラメータ」とあります。ここでいうパラメータとは、テストしたトレーディングシステムで設定されているパラメータのうち、テストの実施者が設定できるパラメータとその設定値がここに表示されます。逆に考えると、プログラム内で固定されたパラメータはここには表示されません。市販の多くのトレーディングシステムでは、パラメータそのものが秘密ですので、ここに表示されない場合も多いと思います。そもそも、バックテストできない市販のトレーディングシステムもたくさんありますけど。
上記の例(バックテスト結果の画像)では、パラメータを表示させてしまっていますので、黒塗りにしました。一応、企業秘密ということで(笑)

「Bars in test」や「Modelling quality」については、上記の「モデル」に関係するもので、こちらについても後日説明させていただくことになると思います。


おっと、本題に入る前なのに既に長い...
次の回では、それぞれの数値を見ていきます。
イツニナッタラオワルノカナー




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